農業が重労働でなくなる日

ひつじのお尻まわりの毛刈りは大切な健康管理のひとつ。
不潔にしておくとハエに卵をうみつけられてしまう。
いつものこの機械にひつじを追い立て、人間の体重ではさみ込んで毛を刈る。
ちなみに今日は多目の800頭をこなした。
ここ数週間ほどは来る日も来る日もこの作業をしている気がする。
一番大変なことはひつじをはさむこと。重労働。右足に体重をのせるとひつじをきつくはさめる仕組み。ファーマーの体重70kg、ひつじの体重も約70kg。脱出しようと格闘するひつじの強いこと。

そこで前から気になっていた電動の機械を買おうかと近所の農家に視察に行った。
仕組みは同じだけど、全てがコンピューターシステムと電気の力で作動する。
まずは走ってきたひつじをセンサーで感知してひつじを挟む、と同時にひつじの前で門が閉まる。
挟む力の調節も、スピードの調節もボタン一つでできる。必要な場合にはひつじを挟んだ後、横向きに寝かせてお尻の部分のパネルが上がって毛を刈れるようになっている。
ここまでできるのか、と感心!

していたところに、コンピューターの調子が悪くなり、全く作動しなくなった。
1時間ほど作業はストップ。
この機械の開発者がすぐに修理をしたのでよかったけれど、この機械を購入したからといってその人が一緒についてくるわけでもない。
それにやっぱり機会だから人間が作業するみたいな微妙さは全くない。
センサーで感知してはさむだけだから、ものすごいスピードで走ってきたひつじを挟み損ねそうにもなる。
だからまだ購入は決めてない。

かなり大きく、がっちりした機械

ひつじが挟まれるところ

挟まれて横倒し、お尻部分のパネルが開く