同じことを繰り返して儲かる商売ってある?


5年ぶりにブログに戻ってきました。

同じことを毎年繰り返して、売り上げが伸び続ける商売なんてないということに気づいた。

薬年前まで、毎年同じ時期に、同じ仕事をこなしてきてうまくいってた牧場経営だが、最近どうも今まで通りに売り上げがあがらなくなってきた。

そこで、年間を通しての牧場の仕事を書き綴っていたことを見返して、5年前まで、私たちはどんなふうにファームを経営していたのかを確認してみた。ブログって自分用の記録にもなって便利♡

昔の日記を読むように、ああ、あの頃はこういうやり方をしていたのか、と読み返し、最近になって変わったことが分かってきた。

一つ目は、どんな商売でも同じことがいえるとおもうけれど、やっぱり経営にかかるコストが急激にふくらんできたこと。労働力、輸送費はもちろんのこと、ロシアからの輸入が大部分である肥料の値段は激あがりで、今年は肥料をまくのをあきらめようかどうかとなやんでるところ。肥料の値上がりに加え、その輸送費や、飛行機でまくのでその燃料、労働力のそれぞれからも積み重なるコストがばかにならない。

二つ目は、主にコロナによる労働力不足が理由で動物の売りが高いレートの時にできなくなってきていること。
基本的に安く買って(小さい子牛、こひつじで買って)、高く売る(大きくなった時に売る)ときのマージンで成り立っているので、買った時のレートより安いレートで売ると、いくらからだが大きく育ったとしても儲けは少なくなってしまう。

2か月以上待たされ、やっと買い取ってもらえることが決定したときには肉の値段は最安値になっていたこともある。だからと言って牧場に食べさせる草が残っていないので値上がりするまで待つわけにもいかず、泣く泣く売ってしまい、ここでもまた儲けがでなかった。

三つめは、CO2排出規制のこと。いわゆる牛のゲップ税、おなら税が課せられることになったこと。税金を免れるためには規則通りに制限数内/ヘクタールの規制をまもったり、敷地内の川という川すべてにフェンスをつけるなどして汚染を防ぐ必要がある。

四つ目はニュージーランドのラム肉、羊肉の輸出先である中国の景気悪化。景気が悪くたって食べていかな生きていけないはずと思いきや、これらの肉は一番に取引量が減った。中国で主に食べられている豚肉、鶏肉はまだ売れ続けてるのかな?それともあちらでは皆さん小食で過ごしているのかしら?

やっぱり商売なんて毎年同じことを繰り返していて同じように儲けがでるはずないか?周りの状況は刻々と変化しているのだから。

対策をねらなければ.......







メェ~ お母さんどこ~ 

ドッキングの季節。
ドッキングって、生後数週間のこひつじの健康管理のためにしっぽを切り、耳に家紋と、何年に生まれたかを区別する印を入れ、予防接種をする作業のこと。

しっぽを切るのはお尻をいつも清潔に保つため。
耳に印を入れるっていうのは、田舎の駅の改札で切符を切る要領で耳の端っこをパツンときること。
予防接種は名前の通り、活きたワクチンを少量与えて免疫をつけてあげること。

子供だけを集めるので、作業が終わるまでは親と子は離れ離れになる。

作業の様子はこんな感じ。



乗ってる台はこんなの。

作業中も作業後も、お母さんを探してメェメェなくこひつじと、こどもを探してメェメェなくお母さんひつじの声が鳴りやまない。

こひつじにとっては恐怖なんだろうなぁ。
生まれてはじめて、見たこともない人間に抱き上げられて、からだのあちこちを痛い目に合わせれるんだから。

それでも作業が終わり次第お互いを探し当てる親子や、数時間かかる親子もいるけれど、暗くなるまでにはみんなそれぞれを探し当て、めでたく元通りの平和な親子の生活に戻っていく。


体重=$

ここニュージーランドのワイカト地方は、ここ3週間ほどいやになるほどの雨続き。
たまに晴れ間が見えたとしても、10分後にはまた雨がパラパラ...
一番の寒さは峠を越したものの、草が育つほどの気候はまだまだ来そうにない。

ここ最近は、家畜に食べさせる草の心配ばかり、とうとう限界が来てしまい、牛を108頭売ることにした。
売ることにしてから、実際に牛が肉や屋さんに運ばれるまでに1週間を要した。
1週間くらいかかるのは普通だけど、食料が限界に来てからの1週間はつらかった...

トラックに乗る前の牛たちの姿は、
一見丸々太ってる。
でも、1週間前に体重測定した時のそれは維持できてないだろうなぁ。
体重=$だから
体重はすごく気になる。

 いつものように細い廊下で体重測定


トラックに乗り込むぞ!



こひつじと遊ぶときは自分もこひつじになるのが一番

白くてフワフワしたヘアバンドをつけて自分もこひつじ気分


人造肉が現実的になってきた

怖いな。
まだまだ、ずーっと先の話やろうって思ってたけど。
そうでもない気がしてきた。

チーズを混ぜたハンバーグや、ソーセージにすれば人造肉と気が付かないくらいの味になってきてるとか。

うちの家で食べるごはんって、”素材そのもの” が基本。(よく言えば)
簡単にいえば、火が通ってるだけ、もっと簡単な料理なら 切っただけ。
料理とはいえないとさえ言われることもある。(-_-;)
でも素材がいいからおいしいねんなぁ♡

人造肉の時代になったら、普通の肉の価値はどうなるんやろう。
破格な人造肉に対して、特別においしいものとして残っていく気がするけど、高すぎて売れなくなるのかな?


Dirty cows の意味

dirty cows(訳すると汚い牛)
牛なんてどんなうしでもそこらへんでウンコするし、汚いやんって思っててんけど、
そういう意味じゃないのかぁ。

子宮内膜炎に感染してる牛って言う意味やって。

かわいそうに、病気なのにdirty(汚い)と呼ばれるなんて。

獣医さんにチェックをしてもらい、感染がわかれば抗生剤を膣に入れて治療すれば治る。

出産後の40%ものお母さん牛が感染してるっていうから結構な確率。

えーあんたもかかったの?実は私も......って声が聞こえてきそう。

こんなに高い確率ならみんなチェックしてあげないとね。

感染しても普段通り健康そうにみえてるけど、不妊になってしまうから治療は必要。

乳しぼり用の牛は妊娠して子牛を産まないことにはお乳がでないから、不妊=肉屋行き。




関税引き上げ! やめて!

日本が冷凍輸入牛肉の関税を引き上げたって。
上半期に輸入した肉があまってるらしい。
世界中には食糧難で死んでいく人がいるっていうのに、あるところにはいっぱいある。
食べ物は無駄にはできないね。

それにしても冷凍の肉ってそんなに長持ちするんか???
まあ、家庭の冷凍庫とは違って保存の状況はいいんやろうけど、いくら冷凍でも半年前の肉はあんまりおいしくないんと違うかな?


それにしても牛たち、おいしそうに食べてる。

ラグビーのこと

ラグビーの決勝戦。
これで今季の子供たちの冬のスポーツシーズンも終わり。
両チームで記念撮影。

負けたチームには泣いてる子たちも。
8-9歳でも真剣そのもの。



食糧飢饉

食べさせる草がない。
人間の場合は無理だけど、
牛の場合は売りに出しちゃう。


渡り廊下を進んで、


体重測定。
頑丈なおりの床が体重計。
500kg以上の14頭を売る。



500kg以下の牛たちはしばらくキープ。





ひつじの整理整頓


お腹の赤ちゃんのスキャンの結果、
妊娠していないひつじは売りに出す。
このグループからは数が少なくて、合計12頭をひつじの競り市に連れていく。

ひつじの種類だけでもいくつかあるし、
一人っ子、双子の区別もある。
生まれる時期も1か月半ほどグループによってずらしてあるし、
キッチリ整理整頓しておかないと後々大変なことになる。




小さな自家用トラックで2往復、街のセール会場に到着。

妊娠中のひつじはキープ。
冬の少ない草を何とかやりくりして栄養つけてね。

お母さんひつじに予防注射

今日は1000頭のお母さんひつじに
予防注射をして、サプリを飲ませ。お尻の周りの毛刈りをする。
この1000頭は今月末から来月にかけてこひつじを産む。


予防注射って、5種混合。色んな感染症が防げるし、母乳を通してこひつじに病気がうつることのないようになってるのもある。

サプリはミネラルサプリで、妊婦さんは特に優れた栄養が必要ってことになってる。
ほんまに効果あるんかいな??
飲ませ方は左腕でひつじのあごを、左の親指をひつじの口角に滑らせて、口がちょっと開いたところにチューブみたいなのを突っ込む。ひつじは暴れるからこの作業、かなり大変。だから効果があってください!元気なこひつじを産んでね。




雨が降ったら牛たちはどうする?

雨が降ってもいつもと変わらず、いつものところで草を食べて、寝る。
放牧だから、小屋に入れるわけでもない。

 今日は霧が濃い。
神秘的??
霧の日の写真も悪くない。
見通しが悪いから仕事はしにくいけど。

犬は色が見えないらしいから、こんな日はもっとやりにくいやろうなぁ。


いつも通り、電気の通ったフェンスを簡易でセットして今日の草と干し草をあげる。
左側に明日の分の干し草もばらまいておいて、
明日はフェンスを巻き取るだけにしておく。
実はこれって大事なこと。
雨の日に、干し草をばらまくために大きなトラクターを走らせると、走った後がトラクターの重さでドロドロ、草も死んでしまう。おまけに干し草を待ってる90頭の牛たちがその後を追いかけて、さらに地面をドロドロに。
だから雨の日はできるだけ牛たちを静かに、そおっとしておきたい。


冬の日課 ひつじの見回り

こひつじが、あっちでもこっちでも産まれまくってる。
見回りに行くと、ひつじは人間が怖いから逃げていく。
おっと!! こひつじをおいて逃げ出しそうになったお母さんひつじ、思い出したように戻ってきて呼び寄せてる。
一度はぐれてしまうとみなしごになる可能背もあるから大変!

そんなこことだから見回りをしない農家もいる。
それはそれで、妊娠中のひつじがトラブルにみまわれてるときに助けてあげられないリスクがあるから、うちでは毎日見回りをする。




ニュージーランドの農家の冬の仕事

朝の仕事。
冬の間、牛たちをお腹いっぱい食べさせるだけの草がないから



こうやって電気の通ったワイヤーでフェンスをつくって
(こうやってなんてかいてるけど、この写真でそこまで見えるんかいな?)
毎日約20メートル幅ずつ、新しい草を食べられるようにする。
冬の間は大きく育つほどの食べ物はあげられないけど、少なくとも現状維持が出来るくらいは食べさせてあげないとね。



牛たちは毎朝これを楽しみに待ってる。
バイクで到着するとまるで犬みたいに走って寄ってくる。
待ってくれてると思うと相手が牛でもかなりうれしい。
うれしいし、かわいいし、もちろん話しかけたりもする。
日本語で。
意外と通じてるみたいよ。



期待の新犬


はじめまして。
生後4か月のトムです。
おじいちゃんが名犬だったから僕もそうなれるといいな。

いい声でしょ。


今は約に立つどころか、邪魔ばっかりしてるけど、
今後を楽しみにしておいて!

こひつじ見つけた!

こひつじが生まれはじめてる。
5から10頭位見かけたかな?
あまり近寄ると怖がるから遠目から、見守る感じでそそくさと立ち去って来たから数ははっきりとわからないけど。
 このグループには 1500頭くらいの 羊がいて  それぞれの羊から 1頭から2頭の子羊が 生まれるから 全部で 2500頭以上になる予定。
写真はなぜか人間の写真.....


まるで早送り ひつじは速いよ

速い!
人間と犬とバイクに追い立てられて怖さのあまり 全速力で走る ひつじ

ニュージーランドでは 棺桶も手作り

何でも手作りすることは わかってきたけど ニュージーランドでは 棺桶までも 手作り することに びっくり。


棺桶 クラブ というものもあって 生前に本人が 思いのままに 棺桶を作ったり飾ったりする クラブが あるそう。
これにも驚いたけど 手作りが好きなら わからんでもない。
作る事って楽しいもん。
でも
自分が死んだ時に 入る 箱を作るのも 楽しいものかな ?生きてる間に使える物を作る方が楽しい気がするけれども。
作って見ればわかるかな?

牛は干し草も食べるし落ち葉も食べる

こどもたちが、集めた落ち葉をフェンスの向こう側へ移動、、、したら、
牛が鼻息たてながらムシャムシャ食べてる!
何でも食べてるんや。
枯れ葉でも。




炭火焼マシュマロ

たき火をして、炭火ができたら
焼きマシュマロをつくるぞ!
何で炭火って何でもおいしく焼けるのかな??

暖をとりながらみんなで炭火待ち

マシュマロを焼いて食べるのに熱中しすぎて
焼くところと食べるところの写真は撮り忘れ!
残念!