メェ~ お母さんどこ~ 

ドッキングの季節。
ドッキングって、生後数週間のこひつじの健康管理のためにしっぽを切り、耳に家紋と、何年に生まれたかを区別する印を入れ、予防接種をする作業のこと。

しっぽを切るのはお尻をいつも清潔に保つため。
耳に印を入れるっていうのは、田舎の駅の改札で切符を切る要領で耳の端っこをパツンときること。
予防接種は名前の通り、活きたワクチンを少量与えて免疫をつけてあげること。

子供だけを集めるので、作業が終わるまでは親と子は離れ離れになる。

作業の様子はこんな感じ。



乗ってる台はこんなの。

作業中も作業後も、お母さんを探してメェメェなくこひつじと、こどもを探してメェメェなくお母さんひつじの声が鳴りやまない。

こひつじにとっては恐怖なんだろうなぁ。
生まれてはじめて、見たこともない人間に抱き上げられて、からだのあちこちを痛い目に合わせれるんだから。

それでも作業が終わり次第お互いを探し当てる親子や、数時間かかる親子もいるけれど、暗くなるまでにはみんなそれぞれを探し当て、めでたく元通りの平和な親子の生活に戻っていく。