ここ数年のニュージーランドの夏の干ばつは半端じゃなかった。
緑のはずの牧場が茶色になったのは2年前の夏。
去年の夏はそれほどではなかったものの、緑といえるには程遠い、全体に茶色い夏。
もちろん冬になると雨は降るけれど、今度は日差しが少ないので草は育たない。
水位も下がっているので不安は尽きないけれど、干し草を駆使しながら何とか家畜の健康を保ち、体重を増やせる草の量を保っている。
今年の夏こそはたくさん雨がふってほしいなあ。
ニュージーランド南島の南カンタベリー地方のことが新聞に出ていた。
骨骨しい羊の写真をみて、この地方の農家の苦労を思った。
南島では牛だけでなくひつじにも干し草をあたえる。
それだけ草が少ないということ。
牧草が雪にうめつくされる冬は特に苦労する。
その時期に食べられるものは干し草だけだから。
この地方でも2年続きで夏の降雨量が少なく、それに加えて今年の1月から今までまとまった雨がふっておらず、ましてや気温の低い、雪のつもる南島でどうやって家畜の草をやりくりするのか、頭を悩ませているにちがいないと、とても痛々しく思った。